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南蛮貿易の新拠点!平戸から横瀬浦へ—大村純忠がキリシタンを支援

この記事でわかること
  • 平戸の貿易港を大村領の横瀬浦へ
  • 大村純忠のキリスト教への関心が高まる
  • 純忠がキリシタンへ破格の待遇
  • 横瀬浦が新たなキリシタンの街に

こんにちは、ルイ氏です。

この記事は、日本初の貿易港だった平戸から、新たな貿易港に移る流れを紹介してます。

ルイ氏

純忠がどんどんイケイケに

目次

記事の登場人物

この記事の登場人物
  • 大村純忠
  • 朝長伊勢守
  • コスモ・デ・トルレス
  • ルイス・デ・アルメイダ
  • コノエ・バルトロメウ
  • 内田トメ

大村純忠

日本初のキリシタン大名

名前:大村純忠(すみただ)

出身:有馬(長崎県南島原市)

有馬晴純の次男

朝長伊勢守

朝長新左衛門尉とは別人

名前:朝長伊勢守(ともなが いせのかみ)

大村家の首席家老

「伊勢守」とは名誉称号

コスモ・デ・トルレス

ザビエルさんの後釜

名前:トルレス

イエズス会の日本布教長

ザビエルの後を継いで、日本で布教活動を行う

ルイス・デ・アルメイダ

ドクターです

名前:アルメイダ

イエズス会のポルトガル人修道士

日本で最初の西洋式病院を設立

コノエ・バルトロメウ

教育をがんばります

名前:コノエ

日本人キリシタン

京都の名家・近衛家出身

内田トメ

豊後で医療活動をしています

名前:内田トメ

日本人キリシタン

山口県出身

貿易港を平戸から横瀬浦へ

松浦隆信の対応に、貿易断絶を決めたポルトガル側。

平戸にかわる港を探し、大村純忠の領内である横瀬浦に注目します。

横瀬浦は十分な深さがあり、平戸よりも優れた港と判明。

バルトロメウは大村に行き、大村家の首席家老・朝長伊勢守に謁見します。

横瀬浦の開港と布教許可について相談。

朝長の取りつぎにより、開港と布教が実現しました

朝長

トルレス師が来るならよかろう

コノエ

純忠様は改宗に興味は?

朝長

それはトルレス師と直接話し合って下さいな

ルイス・フロイスは日本史で以下を記しています。

コスメ・デ・トルレス師が当国に来訪されたければ、デウスの教えを説き、それを理解してキリシタンになることを欲する人々に授洗しても良いとの許可を与える。

大村の殿ご自身が改宗することに関しては、トルレス師が到着後、直接に殿とゆっくり相談すればよろしかろう。

ルイス・フロイス著-日本史-

授洗(じゅせん):洗礼を施すこと

純忠、南蛮貿易を熱望

純忠は領地の現状に、不満がありました。

大村は敵に囲まれ、貿易による経済強化は必須。

そのため純忠は、ポルトガル貿易を熱望していました。

純忠

キリシタン?いいじゃん

キリスト教にも好意を持っていた純忠は、横瀬浦への入港や領民への授洗を許可します。

純忠自身もキリシタンへ

ポルトガルとの貿易を熱望していた純忠ですが、キリスト教自体にも興味を持ち始めます。

自身の改宗は、豊後に滞在中の日本布教長・トルレス師に直接会って考えることに。

トルレス

ホント?隆信の件もあるしな〜

トルレス

ちょと探り入れるか

トルレスは純忠との面識がないため、真意を確かめるためキリシタンの内田トメを派遣。

純忠

男の二言ファック!

純忠

デウス?ブラザーだろ?

純忠は、自分の意志に変わりはないことを伝えます。

さらに、デウスの教えを領内に広めるため、修道士を派遣するように頼むほど。

純忠、キリシタンに破格の待遇

純忠は勢いに乗ったら止まりません。

以下の案を自ら口にします。

  • 宣教師のために教会を建設
  • 宣教師たちに給料を払う
  • 横瀬浦をキリシタンの街にする
  • 10年間の免税
純忠

オレ、純忠、イイ波乗ってんね〜

トメ

イっちゃってんなコイツ…

内田トメは純忠の返事を持って、トルレスがいる豊後に戻ります。

トルレスにとってはこれ以上ない条件。

修道士アルメイダと、日本人キリシタン・ダミアンを大村に派遣しました。

永禄5年(1562)6月14日、2人は横瀬浦に到着。

アルメイダは翌日、領主・大村純忠を訪ねます。

純忠が最初に出会ったキリシタンが、アルメイダでした。

純忠は手厚くもてなし、2度も食事に招きます。

そしてこの謁見で、純忠は3つの条件を与えました。

  • 横瀬浦港の周囲2里の土地を農民と共に教会に譲渡
  • 宣教師が希望するなら仏教徒を居住させない
  • 貿易に関係するポルトガル人の免税(10年)
純忠

おーブラザー!ファッキン!

アルメイダ

コイツ大丈夫かよ…

トメ

自分に酔ーとる…

あまりにの好条件に、アルメイダは朝長に確認します。

アルメイダ

ホントにいいの?

朝長

えーっと…

朝長

せめて土地は半分…

朝長は横瀬浦の土地の半分を大村領とし、もう半分を教会領とするのがいいと言います。

朝長

半分は別に大村領でも…

純忠

は?ブラザー!ファッキンしてこーぜ!

しかし、純忠の決定どおり横瀬浦は教会領となり、貿易・キリシタンの町になりました

南蛮貿易港・横瀬浦の誕生

ポルトガル人たちは横瀬浦こそ日本最良の港と考え、キリストの聖母の港と名づけます。

横瀬浦には豊後や博多、山口、平戸からも大勢の人が移住。

はるばる京都から移住する人もいました。

長崎県横瀬にある八ノ子島

ポルトガル船は、港口にある八の子島の頂上に建てられた十字架を目印に入港。

八の子島は、サン・ペトロ島と名づけられました。

横瀬浦はポルトガル貿易港として人が集まり、急速に繁栄していきます。

まとめ

今回は新たな貿易港・横瀬浦の誕生を紹介しました。

  • 貿易港を平戸から横瀬浦に変更
  • 大村純忠がキリシタンの破格の条件を提示
  • 横瀬浦がキリシタンの街になる

ポルトガル側は布教を求めて、大村領の横瀬を貿易港としました。

同時に純忠もキリスト教に大きな関心を抱きます。

今後の純忠の活躍にも、乞うご期待!

ルイ氏

ありがとうございました!

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