大友家の肥後支配と菊池家の滅亡ー家督争いが導いた歴史の転換点

こんにちは、ルイ氏です。

この記事は大友家と菊池家を通した、大友家の争いの話です。

記事の登場人物

大友義長

大友義鑑

大友義鎮

菊池政隆

菊池武経

菊池義武

菊池武包

入田親誠

大友義長による肥後支配の画策

九州最強の一角、大友家。

大友家の当主である大友義長は、肥後の名家・菊池家を支配下にしようと考えていました。

そんな時、菊池家では家督相続問題が発生。

義長は当主・菊池政隆を支援します。

しかし、裏では阿蘇家出身の菊池武経を支援していました。

義長の病死により支配計画は一時中断

菊池家の家督争いは、義長の支援により武経が勝利。

武恒は、肥後国・24代目当主となります。

義長は当主となった武経を追い出し、息子の義武を次期当主に推薦。

相良家と協力し、武経の排除に動きます。

武経は義長の計画に嫌気がさし、阿蘇領の矢部へ逃亡。

義長は、菊池家乗っ取りを進めていきます。

しかし、義長は計画の途中で病に倒れ、生涯を閉じます。

義武の菊池家次期当主の話は、いったん白紙となしました。

義鑑による肥後支配下計画再開

義長の死後、大友家では息子の義鑑が20代目当主となります。

義武は大友家当主の座を密かに狙っていました。

しかし、義鑑もまた、肥後に勢力を広げるため菊池家の支配を画策。

武経の逃亡後、義鑑は菊池家当主に詫摩家出身の菊池武包を推薦。

武包は武経のあと、25代目菊池家当主となります。

しかし、勢力は振るわず、一部の家臣がついているだけでした。

義鑑の弟・義武を菊池家に養子へ

義鑑は菊池家のっ取り作戦を継続。

義鑑は義武を菊池家の養子に出します。

武包を追放、義武を菊池家当主に

義武を菊池家へ養子に出した義鑑。

菊池家の家臣を利用し、武包の悪い噂を流します。

武包は菊池家から追放され、義武が26代目・菊池家当主となりました。

大友家の転覆を目指す菊池義武

義武が菊池家当主となり、義鑑は肥後を支配下に置いたように思いました。

しかし、義武は大友家の言いなりになりません。

そればかりか、大友家を転覆させようと考えます。

大友家に反抗する義武は、とうとう義鑑から追われることに。

義武は肥前高木へ逃れます。

二階崩れの変

このままでは終われない義武。

義武は大友家家臣の入田親誠をつかって、大友家を混乱させる計画を立てました。

義鑑の息子・義鎮は問題児で有名。

このまま義鎮を当主にすると、大友家が危ないと諭します。

義武・入田の計画により、大友家は家督争い突入。

しかし、この内乱により、義鑑と塩市丸が討死となってしまいます。

跡継ぎの筆頭となった義鎮は、すぐさま入田を討伐。

大友家はさらなる力をつけていきました。

義武・入田の二階崩れの変黒幕説は、諸説あります。

義武の討死、菊池家滅亡へ

討死した義鑑に代わり、さらに大友家勢力を強める義鎮。

義武は義鎮との対決姿勢を強め、亡命先の肥前から海路で肥後へ。

本拠地の熊本城に入りました。

義武は肥後・筑後の武将に協力を求めることに。

しかし、義鎮は配下の軍勢を肥後に出兵。

素早く対応します。

さらに有力武将の戸次鑑連たちまで出兵させ、熊本城を陥落させました。

義武はなんとか城を脱出。

相良家を頼り、八代へのがれました。

大友家が肥後を支配下にする

義武についてきた武将たちも、次々に降参。

肥後は平定され、大友家の支配下になりました。

しかし、義鎮は義武追求の手は止めません。

相良家に亡命中の義武に対して、義鎮は偽りの和議を申し出ます。

おびき出された義武は、直入郡木原（大分県竹田市）で刺客によって討死。

こうして、菊池家は滅亡しました。

まとめ

今回は大友家の肥後支配・菊池家滅亡を紹介しました。

大友家を混乱させようとした義武ですが、かえって大友家を勢いづることに。

さらには菊池家の滅亡という結果になってしまいました。

どんどん勢力を伸ばす大友義鎮。

今後の活躍も楽しみですね！