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日本初のキリシタン大名・大村純忠 〜信仰への変貌とその背景〜

この記事でわかること
  • 横瀬浦が新たな南蛮貿易地に
  • 日本初のキリシタン大名の誕生
  • 大村純忠が神仏破壊を開始
  • 横瀬浦がキリスト教の理想郷に

こんにちは、ルイ氏です。

この記事では、日本初のキリシタン大名の誕生を中心にキリシタンの歴史を紹介します。

ルイ氏

大村純忠がだんだんキリシタンの沼に…

目次

記事の登場人物

この記事の登場人物
  • 大村純忠
  • 有馬義貞
  • コスモ・デ・トルレス
  • ファン・フェルナンデス
  • ルイス・フロイス

大村純忠

日本初のキリシタン大名

名前:大村純忠(すみただ)

出身:有馬(長崎県南島原市)

有馬晴純の次男

有馬義貞

純忠より偉い

名前:有馬義貞(義貞)

出身:有馬(長崎県南島原市)

大村純忠の実兄

コスモ・デ・トルレス

ザビエルさんの後釜

名前:コスモ・デ・トルレス

イエズス会の日本布教長

ザビエルの後を継いで、日本で布教活動を行う

ファン・フェルナンデス

豊後でも布教したよ

名前:ファン・フェルナンデス

イエズス会の修道士

ザビエルの後を継いで、日本で布教活動を行う

横瀬浦が新たな貿易・布教の拠点に

純忠は横瀬浦の開港にあたり、老臣1人を横瀬浦に住まわせます。

すべてことは、宣教師の意見を聞いてから行うことと命令

純忠

ブラザーの意見は絶対な!

また、針尾伊賀守・朝長新助に横瀬浦の管理を指示。

横瀬浦はキリシタンや商人が集まり、西欧文化が入ってきました。

開港から間もなく、豊後から日本布教長のトルレス、アルメイダが到着。

仮聖堂の建設に着手し、会堂が完成しました。

日本初のキリシタン大名の誕生

永禄6年(1563)、大村純忠は洗礼を受け、日本初のキリシタン大名となります

教名は「ドン・バルトロメウ」

純忠と同時に、家臣25人も同時に洗礼を受けました。

大村純忠がキリシタンに入信

永禄6年(1563)3月、純忠は初めて横瀬浦を訪れ、トルレスと合います。

純忠は数名の家臣をつれ、事前に贈り物を届けていました。

純忠

Yo-!

トルレス

トノ、お会いできて光栄です

トルレスは純忠の好意に感謝し、食事に誘います。

ポルトガル側は、できる限りもてなしました。

食事後、トルレスは飾っておいた聖母マリア像の祭壇へ案内。

純忠は祭壇を見て、とても気に入ります。

純忠

あ、キレイ…

修道士ファン・フェルナンデスが説教し、純忠は耳を傾けました。

フェルナンデス

デウスは素晴らしい

純忠

ほんでほんで?

翌日、朝長純安(ドン・ルイス)を伴って、再びフェルナンデスの話を聞きます。

フェルナンデスは、キリスト教とは何かを丁寧に説明。

フェルナンデス

イエス・キリスト万歳

純忠

キリスト教…高まる!

さらに翌日、純忠はドン・ルイスを通じてキリシタンになるとトルレスに告げます。

純忠

オレ、キリシタン!いい波乗ってんねぇ!

トルレス

大丈夫か?こいつ…

キリシタン大名になったと家族や家臣に報告

報告を受けたトルレスは、家族や家臣の改宗も勧めます。

トルレス

大村領一気にいけそうだなぁ

トルレス

もしよかったら家臣も…ね?

純忠

モチのロン!

トルレス

ちょ、ちょれーwww

純忠は家に帰ると、黄金の十字架を作らせます。

そして、すべての家臣の前で十字架を首にかけ披露。

純忠

カッケー?ねーカッケー?

家臣

その後、純忠は有馬領主ある兄・義貞と会います。

義貞は、純忠の首に下がっている十字架に気づきました。

義貞

主はキリシタンなのか?

純忠

おにーたま…

義貞

うむ

純忠

セーフ?セーフ?イエス!

純忠のキリシタン入信に、特に言及することがない義貞。

機嫌も悪くないことから、純忠は一安心しました。

純忠、キリスト教に心酔

純忠はドン・ルイスを従え、再び横瀬浦を訪れます。

そして、自分が横瀬浦を訪れた時に使う居館を、教会の後に建てていいかトルレスに確認。

純忠

トルレスたーん、建てていい?

トルレス

え?そりゃーまー…

トルレス

アンタの土地だし勝手に建てろよ…

横瀬浦はもともと純忠の領地。

本来は建設の許可など、必要ありませんでした。

それほどキリスト教に心酔していたのでしょう。

大村純忠のキリシタン入信は条件つき

キリスト教にどっぷりハマった純忠。

しかし、授洗に1つ条件を出していました。

兄・義貞は熱心な仏教徒。

しかし、キリシタンの純忠は神仏を祭れず、寺社仏閣や仏像を破壊する立場です。

義貞の立場を考え、時がくるまでは寺社仏閣の破壊はできない。

布教支援のみの条件で、洗礼を受けました。

純忠

トルレスたん、お願い!

トルレス

かしこまりました

トルレス

まぁいずれ破壊させるけどねw

トルレスは、時がくれば純忠ができることは全て行うという約束を認め、洗礼しました。

これは近い将来、純忠が必ず仏閣を破壊するという条件付きの授洗だったのです。

ルイス・フロイスも大村で布教

日本初のキリシタン大名が誕生し、ポルトガル王国は純忠に感謝状を送ります。

以来、横瀬浦は「バルトロメウの港」と呼ばれました。

このころ、ルイス・フロイスも大村で布教。

4日間で60人以上に洗礼をしています。

キリシタン大名・純忠、本領発揮

条件付きでキリシタンになった、大村純忠。

しかし、真のキリシタンになるまで、そんなに時間はかかりませんでした。

純忠、性格が変わってくる

義貞の指令により、龍造寺軍との戦い向かう。

道中には武士の守護神として崇敬される、「摩利支天像」がありました。

純忠は像の前に立つと、驚くべき行動にでます。

純忠

よくも今までダマしおったな…

純忠

キィィィエエェェイイイ!

純忠は、摩利支天の頭についている雄鶏を一刀両断。

そして、お堂に火を放ったのです

純忠は焼け落ちたお堂跡に、十字架をたてます。

龍造寺軍との戦は、摩利支天でなく十字架が勝たせてくれる。

そう家臣に語り、戦場に向かいました。

実際に、戦では満足いく闘いっぷり。

これもデウスのおかげと、信じて疑うことはありませんでした。

純忠

デウスたまー

純忠、仏教を破壊し始める

純忠の変わりようは、ますます激しくなります。

夏の盆会で家臣らも集まり、大村家先祖の供養をしていました。

そこに現れた純忠。

純忠

先祖の位牌ダセぇな

純忠

焼いちゃえ!

純忠は先祖の位牌を火の中に捨て、祭壇には十字架を設置。

家臣たちは純忠の行動に、言葉が出ないほど仰天しました。

純忠

十字架かっけー!!

家臣

トルレスが期待した通り、純忠は神仏を破壊を開始。

純忠はポルトガル側も驚くほどの、過激なキリシタンになったのです。

純忠

デウスたまぁぁぁぁああああ!!

トルレス

やべぇ…

横瀬浦の繁栄

キリシタン大名・大村純忠の影響で、大村家にもキリシタンが増えていきました。

横瀬浦と大村を合わせ、計1,200人がキリシタンになったとされています。

また、横瀬浦は実質、イエズス会の統治下となります。

大村家からの制約もなく、自由な布教と貿易ができる理想郷となりました

しかし、この繁栄の裏では、純忠の過激な行動が大村領を混乱させ、横瀬浦の悲劇を生むことに

まとめ

今回は日本初のキリシタン大名の誕生を中心に紹介しました。

  • 横瀬浦が新たな南蛮貿易地に
  • 日本初のキリシタン大名になった大村純忠
  • 当初は条件付きの授洗
  • 大村純忠が神仏破壊を開始
  • 横瀬浦がキリスト教の理想郷に

日本初のキリシタン大名は、長崎県大村市を領土としていた、大村純忠でした。

純忠は当初、寺社仏閣の破壊には躊躇していました。

しかし、徐々にキリスト教の沼にハマり、とうとう過激な行動にも…

そして、キリスト教の街となった横瀬浦が、どのような悲劇に見舞われるのか…

つづく!

ルイ氏

ありがとうございました!

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